No.56 (ランダム表示)
チョウセンアサガオという花のことを考えてみる。日本で初めての麻酔薬、「通仙散」の材料である。去年の夏に道端で植っていたので匂いを嗅いでみた。ひと言でいうならば、とても良い匂い。実にパウダリーな匂いだ。しかし、その後に異変が起こった。猛烈に眠たいのである。蕾がオクラに似ている(そうでもないと思うのだが…)という理由で時おり食中毒が発生しているという。皆さまもご存じのとおりの有毒植物で、その中には地下鉄サリン事件の際に大活躍したアトロピン、その他にも乗り物酔いに作用するスコポラミンが含まれている。おそらくは花粉を吸い込んでしまったから眠くなったのだと思う。家で育てていたこともあった。夜になるとその強い匂いが周辺に立ちこめる。この匂いは好きな人は好きなんだろうが、そうでないなら、ある意味人を選ぶような匂いではあるな。嫌な人はウンザリすると思う。だけど、そういうクセのある花は決して嫌いではない。
- さらにランダムに表示する
- ユーザ「親玉諒」の投稿だけを見る (※時系列順で見る)
- この投稿と同じカテゴリに属する投稿:
- この投稿日時に関連する投稿:
- この投稿に隣接する前後3件ずつをまとめて見る
- この投稿を再編集または削除する